アレルギーマーチ
アレルギー 子ども
小児期のアレルギー疾患がアトピー性皮膚炎から始まり、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などさまざまな疾患が次々と発症することをアレルギーマーチと呼んでいます。逆の見方をすれば、予防的な介入や発症早期からの治療により次に起こる可能性のあるアレルギー疾患を予防できるかもしれません。
これまでの研究から、乳児期早期に発症するアトピー性皮膚炎は食物アレルギー発症の大きなリスク因子であることは間違いありません。従って、予防という観点から見ればアトピー性皮膚炎の治療は食物アレルギー予防につながることになります。
乳児期早期からのスキンケアや保湿剤、ステロイド剤を使った適切な皮膚炎の治療はとても大切で、さらに離乳食への対応も大切です。特に家族がアトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー疾患を有する場合は、児に対するアレルギー疾患予防が非常に大事になってきます。
(2024年1月執筆)