疲労感なき疲労とは
成人 診療のこと
寒さが身体にこたえる昨今、心身共にだる重くすっきりしない…ということはありませんか? インフルエンザやコロナは年またぎで流行しているため、感染予防は引き続き重要です。だるさや倦怠(けんたい)感の原因には、感染症、膠原(こうげん)病、糖尿病、甲状腺、腫瘍性、不眠やうつなど、あらゆる病因が考えられますが、各検査で異常がないのに体調が悪いときは、身体がストレスを感じているサインかもしれません。
自律神経を調整する脳に負担がかかると、司令塔である脳は多くの酸素と血液を必要とするため酸素消費量が増加します。それに反応して活性酸素が発生し、体内の神経細胞を傷付けてしまいます。これが、ストレスが疲労につながる流れといわれています。
この流れを断つことが疲労感なき疲労を溜めないコツで、適切な気分転換が有効です。感染や寒さに留意しながら、少しだけ目線を変えて行動してみましょう。ちなみに私はそんなとき、歌を熱唱しています。
(2024年1月執筆)