子どもの弱視
子ども 目
最近、小児科の先生のご協力のもとに、小児科の検診で弱視を早く見つけようとする動きが高まっています。子どもの視力の発達は3歳頃から5歳頃までが一番感受性の高い時期で、この時期に視力の発達が不十分な状態(弱視と呼びます)を見つけ、治療することができれば、視力が発達しやすいといわれています。
しかし、日常生活で観察していても弱視かどうかは分からず、よく見えていそうでも実際に視力を測定すると視力が出にくい、ということがあります。強い遠視や乱視、強度近視は弱視の原因になり得ますし、眼の中の病気が隠れていることもあります。
子どもは調節力が強く働くため、散瞳剤を点眼して調節力を除いてから視力測定をする必要があります。その結果によっては、眼鏡をかけることで弱視を治療することが可能です。そのため、早めに受診することが大切です。
(2023年10月執筆)