アイフレイル
予防 目 診療のこと
フレイルとは、加齢により身体や精神的な機能の衰えが生じている状態をいいます。最近、アイフレイルという考え方が提唱されました。
眼も視機能低下により、運転や読み書きが不自由になり、進行すると見えにくいために転倒したり、外出が減りうつ状態や認知機能低下を引き起こしたりする可能性があります。そのため、アイフレイルの段階で進行しないように治療を行うことが大切であり、失明につながる眼の病気の早期発見が欠かせません。
例えば緑内障は初期に自覚症状はないため、自主的に眼科を受診することで早期発見につながります。黄斑の病気(加齢黄斑変性など)は、両眼で見ていると気付かないため、片眼を隠して線が歪んでいないか確認することが有用です。白内障も進行すると日常生活が不便となり、フレイルにつながるので手術が必要です。より健康な生活を続けられるよう、眼の健康にも心を向けてみませんか?
(2023年8月執筆)