変形性骨関節症
ペット
変形性骨関節症は、関節部において関節軟骨が摩耗したことによって骨と骨が接触してしまい、その周囲に骨棘(こつきょく)が増殖してくる疾患です。これにより関節が変形し痛みが発生するので、散歩を嫌がったり跛行(はこう)など歩き方に異常が見られたりします。
また、しばらくじっとしていた後に急激に動くと痛みが出ますが、動いていると落ち着いてくるので、寝起きなどは特に強く症状を感じることもあります。従来は、加齢に伴って負荷が掛かりやすい関節に生じますが、大型犬の股関節や小型犬の膝関節などは遺伝的な関節疾患に続発して発症することも多いです。また、肥満も関節に長期間の負担が掛かる因子なので、若い子は特に注意が必要です。
変形した関節が完全に治ることは困難ですが、鎮痛剤やサプリメントにより症状の緩和が期待されます。動物病院でその子に合ったものを相談して選ぶのがおすすめです。
(2023年5月執筆)