小児のコロナとインフルエンザ
予防 子ども 感染症
新型コロナウイルス感染症に加えて、昨年12月頃から川崎市でもインフルエンザの流行が始まりました。インフルエンザの症状としては急激な発熱・咳・頭痛・筋肉痛・全身倦怠感などがありますが、これらの症状は新型コロナウイルス感染症でも認められるものなので、症状だけでは区別ができません。
両者には対応に違いがあるため検査による鑑別診断が必要になります。なぜなら、インフルエンザでは乳幼児から使える薬があり、必要であれば予防薬もありますが、それに対して新型コロナウイルス感染症では小児、特に乳幼児が家庭で使える治療薬がないからです。
さらに、両者には家庭での療養期間に違いがあり、新型コロナウイルス感染症では家族の自宅療養も必要になります。ただし、少なくとも小児においては現在流行中のオミクロン株には対症療法で十分だとされています。咳は軽く、無治療のインフルエンザより発熱期間も短いようです。
(2023年1月執筆)