慢性腎臓病と言われました
成人 血液・血管
腎臓は背中に左右一対あり、尿を作って体の水分や塩分の調整をしたり、老廃物を排泄したりする臓器です。他にも、血圧の調節や、血液や骨を作るときにも重要な役目をします。
慢性腎臓病とは、これらの働きが低下した状態が3か月以上続くことです。慢性腎臓病は心筋梗塞や脳梗塞の危険因子ですし、進行すれば人工透析が必要になる場合もあります。あまり馴染みのない病名かもしれませんが、成人の8人に1人が慢性腎臓病といわれています。
慢性腎臓病は糖尿病や高血圧などの生活習慣病も原因となり、初期には自覚症状がなく、検診の尿検査や血液検査などで発見されます。進行してくるとむくみや貧血などが出てきますが、それらの症状は他の病気でも見られるので、いろいろな検査を組み合わせて診断します。最近は新しい薬も使えるようになったので、健康診断などで指摘を受けた場合は放置せず、主治医に相談しましょう。
(2022年4月執筆)