消化管アレルギー
アレルギー 子ども
食物アレルギーの病型の一つとして新生児・乳児消化管アレルギーという病気があります。新生児期から乳児期早期に発症し、主として調製粉乳(ミルク)を原因とする非即時型反応で、摂取後数時間から24時間くらいしてから症状が発現します。
乳以外では母乳・米・大豆・小麦・鶏卵などが原因となります。症状は嘔吐・下痢・血便・不活発・顔色不良などがあり、一般的には皮膚・呼吸器症状はありません。鑑別疾患には感染症・乳糖不耐症・壊死性腸炎・炎症性腸疾患・外科疾患などがあります。診断には血液検査や皮膚テスト、画像検査などを行いますが、最終的には原因食物の除去試験と負荷試験が必要となります。治療は原因食物の除去が基本です。2~3歳までに改善することが多く、一般的には予後の良い疾患と考えられます。
増加傾向にありますので、疑わしいと思われる人はアレルギー科に相談してください。
(2022年1月執筆)