花粉症
季節の注意 耳・鼻・喉
今年も花粉の飛散する時期が近付いてきました。花粉症はスギやヒノキ、夏のカモガヤ、秋のブタクサなどの花粉に対して体が引き起こすアレルギー反応で、くしゃみや鼻詰まり、鼻汁の他、眼や喉の痒み、咳、湿疹が出たりします。鼻粘膜の所見や血清抗体検査などから総合的に判断します。
関東のスギ飛散時期は2月から4月で、一度症状が出てしまうと鼻粘膜が過敏になり症状が抑えにくくなります。そのため、症状が出て鼻粘膜が過敏になる前から薬を使用する初期療法が、コロナ禍における感染予防の観点からも望ましいです。最近は眠くなりにくい飲み薬もあり、点鼻薬や点眼薬などを組み合わせて治療を行います。また、スギ花粉では花粉の飛散していない時期に始める舌下免疫療法もあります。
花粉症シーズンを快適に過ごすには、飛散状況をチェックして飛散前に診察を受け、自身に合った処方をしてもらうことがおすすめです。
(2022年1月執筆)