筋肉が減って、認知症に?
予防 成人 時事
最近、「サルコペニア」という言葉を時々耳にします。サルコペニアとは、主に老化により体の筋肉が減ってしまった状態を言います。加齢以外にも運動不足や栄養不足、病気によっても筋肉は減ります。筋肉が減るとバランスが悪くなり、転倒しやすくなります。若い頃はちょっと転んでも問題にならないことがほとんどですが、高齢者の転倒は骨折によって寝たきりになったり、場合によっては命に関わったりすることもあります。
また、サルコペニアによる身体活動の低下は、活力の低下を招き、ひいては認知症につながるとも言われています。普段ほとんど外出しない、横断歩道を青信号のうちに渡り切れない、握力が落ちたなどの自覚がある人は要注意です。
サルコペニアを予防するには、適切な栄養を十分に摂取し、ウォーキングやスクワット(屈伸運動)、片足立ちなどの運動を継続して行うことが大切です。
(2021年10月執筆)