帯状疱疹の予防と神経痛について
予防 感染症 成人 皮膚
例年より梅雨入りが早く訪れ、すっきりしない陽気の中、疲れを感じる人も多いと思います。帯状疱疹は、体の中に潜んでいたヘルペスウイルスが原因で起こる病気です。初感染は水疱瘡として発症、もしくは体内の神経節に潜んでおり、疲労や加齢、ストレスが引き金となって免疫力が低下すると、そのウイルスが再び活動し、神経から皮膚に伝達すると、帯状疱疹として発症します。
強い痛みを伴うことが多く、治療開始が遅れると痛みが長引くとされ、これを帯状疱疹後神経痛と言います。顔の顔面神経や三叉神経の神経節に潜伏していた場合、難聴やめまい、結膜炎などの合併症を引き起こすこともあるため、早期にウイルスの増殖を抑える治療を行う必要があります。
帯状疱疹はワクチン接種により発症や重症化を防ぐことができます。日頃から水分補給や休養で体力を維持しましょう。
(2021年5月執筆)