失神の原因は何ですか?
頭部・首・肩
一時的に意識がなくなり、短時間で後遺症を残さず回復するものを「失神」と呼びます。意識はすぐに改善しますが、倒れて頭を打つなどの外傷には注意が必要です。
失神は脳の病気が原因と思われがちですが、実はそうではなく、急な血圧低下や脈の異常により起こります。失神で多いのは朝礼や電車内などで一定時間立ち続けたときに起こる「反射性失神」や、急に立ち上がったときに血圧が低下して起こる「起立性低血圧」など、命に危険のないものです。
しかし、座っているときや寝ている状態で失神する場合は心臓が原因となっていることがあり、危険な心臓病のサインかもしれないので、迅速で的確な対応が必要です。失神と言っても、短時間だけ頭がもうろうとしたり、目の前が暗くなったりするだけで、完全に意識を失わないこともあります。もしこのような症状を自覚したら、早めに主治医に相談してみましょう。
(2021年3月執筆)