狂犬病
ペット 予防 感染症
そろそろ皆様のお手元に予防接種のお知らせが届く頃でしょうか。日本での狂犬病発生件数および死者数は0件です。そのため、その怖さを身近に感じることは少ないかもしれませんが、世界では毎年6~7万人の人が感染し、5万5千人もの人が亡くなっています。発症すると死亡率は80~90%前後と言われ、治療法のない怖い感染症です。
諸外国では、野生動物(コウモリなど)から犬へ感染し、そこから人へ感染する経路が多いと言われています。傷口に付いた唾液から侵入したウイルスが中枢神経へ到達すると、音や光に敏感になり不必要に怯えたりする知覚過敏や、神経麻痺による痛みから生じる特有の神経症状(犬が目の前のもの全てにかみ付く「狂躁状態」)が見られます。
狂犬病は人にも感染する「人獣共通感染症」です。大切なわんちゃん・家族を守るためにも、年に一度の狂犬病予防接種を忘れずに行いましょう。
(2020年4月執筆)