口呼吸の弊害と歯並びの関係(12)
口・歯
医療安全を考えた予防歯科、長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を! 無意識で行っている口呼吸をするための低位舌ポジションは、舌筋肉のエネルギー消費が少なくなっている状態なので、やがて舌肥満となります。舌根肥大化は咽頭気道の狭窄を招くので、誤嚥や呼吸不全を常態化します。そして、血中酸素濃度が低下することで脳や全身臓器の極小毛細血管を消失させます。よって、薄毛ハゲ、シミやシワ、頭痛など老化病の原因となります。
口呼吸は、脳冷却不足で脳機能の低下を招き、視床下部・脳下垂体、前頭野の情報処理が低下するので、代謝障害、子どもの発達障害、老人の認知障害の原因にもなります。米国では、子どもの92%に呼吸不全が発生していると報告されています。幼児期から、早期の舌トレを含めたオーラルフレイルの予防が急務です。充電のため今回で休稿します。ご愛読ありがとうございました。
(2020年1月執筆)