FAの管理の基本
アレルギー
食物アレルギー(FA)の管理の基本は、正しい診断に基づいて必要最小限の食物除去を実践することです。FAは問診または食物負荷試験で特定の食物摂取による症状の有無を確認し、さらに血液検査や皮膚テストで特異的IgE抗体の関与を確認して診断します。食物負荷試験は重篤な症状がない場合では家庭で行えますが、アナフィラキシーなどの重篤な反応があった患者さんは病院で行います。
定期的な血液検査は2歳までは6か月毎、3歳から5歳までは6か月から1年毎、6歳以上は1年毎を目安に行います。必要最小限の除去とは、食べると症状が誘発される食物だけを除去し、「念のため」「心配だから」という理由で必要以上に除去する食品を増やさないこと。原因食物でも症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べるようにし、むしろ食べられる範囲までは積極的に食べるように心掛けることです。
(2020年1月執筆)