症状から見る疾患「跛行(はこう)」
ペット 手足
散歩から帰ってきたワンちゃんが足を上げていたので病院に連れて行ったところ、着いたときには治ってしまっていた、というお話をよく聞きます。四足歩行のワンちゃんやネコちゃんは、四肢に少しでも違和感があると、その足をかばって歩きがちです。足を均等に負重できず、足を引きずる状態を跛行と言います。
跛行には多くの原因が考えられます。まずはどの足をかばっているのかよく観察しましょう。肉球に何か刺さっていたり、足の先端に異物がこびり付いていたりする場合は、その足をよく舐めるので唾液で濡れていることがあります。また、出血がないか、腫れていないか、痛みはないかなどを観察します。
骨折や大きな関節の脱臼があるときは、足を地面に全くつけることができません。筋骨格の異常以外でも、代謝性の病気や、犬では内分泌の病気、猫では循環器の病気が隠れている場合もあるので、跛行を繰り返す場合は、病院での診察をおすすめします。
(2019年12月執筆)