脂質異常症はサイレントキラー
血液・血管
健康診断でコレステロールや中性脂肪が高いと指摘されている人はいませんか? 日本人の約4人に1人が心臓や脳の病気で亡くなっています。これは、血管の動脈硬化が原因と考えられています。コレステロールなどが血管内にたまり内腔が狭くなると、そこから先に血液に含まれる栄養や酸素が運べなくなるので、心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすくなるためです。
しかし普段コレステロールや中性脂肪が高くても自覚症状はなく、自覚症状が出たときは狭心症や心筋梗塞、脳梗塞になってしまっています。そのため脂質異常症はサイレントキラー(沈黙の殺人者)と呼ばれています。治療はまず食事療法や運動療法で生活習慣を見直しながら、高血圧などの合併症を考慮し投薬を検討します。中には体質で高い人もいるため注意が必要です。脂質異常症を治療する目的は動脈硬化を予防して心筋梗塞などを発症させないことです。早めに受診しましょう。
(2019年11月執筆)