口呼吸の弊害と歯並びの関係(9)
予防 口・歯
医療安全を考えた予防歯科、長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。無意識のうちに行っている低位舌ポジション。舌筋肉のエネルギー消費が少なくなっている状態なので、やがて舌肥満となり脂肪細胞が増えます。顎下の首筋に重くなった舌筋肉が乗ることで首にシワができ、二重顎にもなります。
舌の肥大化は気道閉塞感を強め、嚥下障害が発生し、呼吸不全も常態化します。血液中の酸素濃度の低下は、全身の極小毛細血管の消失や代謝不全によって栄養素の不完全燃焼を起こし、多くの病気の原因となっていきます。また、脳の機能熱の冷却不足や酸素不足は、脳機能の低下を招き、記憶障害・認知障害を起こします。米国の調査では、子どもたちの92%にこのような状態が発生していると報告されています。私たち大人をはじめ、子どもたちの早期の舌トレを含めたオーラルフレイルの予防が急務です。
(2019年10月執筆)