COPD
熱・咳・寒気 診療のこと
咳や痰、息切れがしつこく続く人はいませんか? 長引くならCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。COPDは慢性気管支炎・肺気腫と呼ばれていた疾患で、タバコなどの有害物質を吸い込むことによって空気の通り道である気道や酸素の交換を行う肺に炎症が生じ、肺の機能が低下します。
COPDになると正常な呼吸ができなくなり、咳・痰・息切れなどの症状が見られるようになります。長期間の喫煙が主な原因であることから肺の生活習慣病とも言われています。40歳以上で10年以上の喫煙歴のある人、咳や痰、息切れが3週間以上続く人はCOPDを疑い、レントゲンやCT検査、スパイロメトリーという装置を使って呼吸機能を測定し診断します。
COPDが進行すると肺のガス交換ができなくなり、心臓にも負担が掛かり命に関わることも多いため、咳・痰・息切れがしつこく続く人は年齢のせいと思わず受診することをおすすめします。
(2019年9月執筆)