乳幼児の視力発達
子ども 目
新生児は生まれた時はほとんどが遠視で、あまり見えていません。成長とともに遠視が減り、視力も発達してきます。そして3歳から4歳ごろまでに矯正視力で1.2まで発達しますが、その途中で焦点の合った映像が目に映らないと、視力の発達が妨げられることがあります。例えば、遠視や乱視が強くていつも映像がぼやけている場合、斜視がありいつも同じ目がずれやすい場合も、その目からの情報を脳で打ち消すため発達が妨げられます。視界が隠されてしまう状況(眼帯、重度の眼瞼下垂、先天白内障など)も同様です。
もし遠視や乱視などが原因であれば眼鏡を常用して視力発達を促す必要がありますし、白内障や眼瞼下垂が原因であれば手術の必要があります。お子さんの行動を見ているだけでは視力が発達しているかは判断不可能です。3歳前後で一度視力検査をして、視力の発達状況を確認することが大事です。
(2019年5月執筆)