睡眠薬は認知症になるの?
時事 薬
最近「睡眠薬を飲むと認知症になる」など、ドキッとするような記事を時々見かけます。本当に睡眠薬は怖い薬なのでしょうか。
睡眠薬にもいろいろな種類がありますが、一般的によく使われる薬にも、倦怠感やふらつき、判断能力の低下、ボーッとする感じなどの副作用があります。また、しばらく続けて飲むと、睡眠薬なしでは眠れなくなってしまう「依存性」もあります。しかし、気になる認知症に関しては、いろいろな報告があり意見はさまざまですが、「認知症の発症を大幅に増やすことはない」と考えてよいでしょう。
ただし睡眠薬を飲んで効いている間は、認知機能(理解力や判断力)が低下することはあります。薬の効果が切れれば元に戻りますが、特に高齢者は薬が体内に残りやすいため、副作用の症状が日中にも出たり、数日間残ったりする可能性があります。やはり、睡眠薬の服用は必要最小限にすることが大切です。
(2019年2月執筆)