歯科治療の耐久性と医療安全(3)
口・歯 診療のこと
海外で行われている歯科治療と日本で行われている歯科治療の大きな違いは、治療の耐久精度または医療安全性です。治療を受けても対症治療で、症状のない他の部位の歯周病や、隠れ虫歯は見落としがちで、最小治療と称して奥歯のかみ合わせ面に詰め物をすると、耐久性が数年〜10年くらいなので、10年後には80%は再治療になります。再治療が遅れれば歯の破折、内部の二次虫歯で神経治療にまでなる場合も多いのです。
口は体の一部であり、かんで食べる、飲む、言葉を話す、呼吸をする、頭の重さのバランスをとる。生きるために重要な器官です。病気の予防をするのではなく、病気になって初めて保険治療が受けられるが耐久精度も悪く、数年〜10年程度の耐久性で、体の健康に有害な材質をいまだに認可し、使用しています。海外では、すでに50年〜100年の耐久性と医療安全が一般化しつつあるのにです。あなたのお口はどうしますか?
(2018年8月執筆)