右脚ブロックってなに?
胸部・腹部 診療のこと
検診などで心電図検査をすると「右脚ブロック」という所見がある人が、20人に1人くらい見つかります。
心臓は微弱な電気が流れることで筋肉が収縮し、血液をポンプのように送り出します。その電気を心臓の右側に流す電線のようなものが「右脚(うきゃく)」で、ここの電気の流れが悪くなるのが右脚ブロックです。右脚ブロックがあっても、心臓の右側に電気が全く流れないわけではなく、遅れて電気は流れるので症状が出たり、病気の原因になったりすることはほとんどありません。しかし、まれに心臓病のサインだったり、経過観察が必要だったりする場合があります。もし右脚ブロックを指摘されたら、一度は医師の診察や検査を受けておくと安心でしょう。
診察内容は聴診だけで済む場合もありますが、レントゲンや超音波検査などが必要な場合もあるので、主治医に相談してみてください。
(2018年5月執筆)