エイジングとパフォーマンスアップ(3)
口・歯 診療のこと
歯並び不整・歯列幅の狭い人は、40歳くらいまでに歯周病が奥歯で進行し、かみ合わせの高さが低くなります。また10代に親知らずを抜かないで放置すると、親知らずに押され手前の12歳臼歯の内傾・前傾がさらに進行します。喰いしばり・かみしめも無意識に癖になり、低い奥歯で顎関節は圧縮され隠れ顎関節症となります。口の中一杯の舌も、狭く低くなった歯列から喉方向にあふれて気道が狭くなると、呼吸確保のために顎を前に出して猫背姿勢や口呼吸をするようになります。また、頭の前傾バランスを取るために、下顎奥歯はかみしめで歯がすり減ります。
そうなることでますます、かみ合わせが低くなり、首周りの筋肉の硬直を招き、隠れ低酸素血症を起こし、免疫力低下や睡眠時無呼吸も発症して、動脈硬化も進行します。マウスピースで咬合の高さを改善し姿勢や呼吸を正し、成年や老年でも、歯並びを修正することをおすすめします。
(2018年4月執筆)