亜鉛不足による体の不調
季節の注意 診療のこと
最近食欲がない、味が分からない、風邪をひきやすい、傷が治りにくい、皮膚炎や口内炎ができやすいなど、元気が湧かないと感じていませんか? 亜鉛は体のさまざまな機能を維持していくためのミネラルで、細胞の新陳代謝に関わっています。
亜鉛は食事からの摂取不足だけでなく、糖尿病や肝臓腎臓の慢性疾患などで不足すると先のような症状を来すこともあります。味覚障害のある人の約半数に亜鉛の欠乏があるとされ、問診・血液検査・味覚検査などで診断し、治療としては、レバーやロースなど亜鉛を多く含む食品を摂取し、亜鉛製剤を服用します。
季節柄、アレルギー性鼻炎や鼻づまりで匂いが分からなくなると、味覚障害が起こることもあります。味覚障害になると食事がおいしく感じなくなるだけでなく、健康に影響が及ぶこともあり、亜鉛は必要不可欠な栄養素です。
味覚の低下だけでなく、だるさや活気のなさが気になる人は、受診をおすすめします。
(2018年3月執筆)