胸が痛くて、息苦しい?
時事 胸部・腹部 血液・血管
胸が痛くなる病気はいくつかありますが、症状が急激に起こるものは危険な病気の可能性もあります。特に胸痛と同時に呼吸が苦しくなった時は「肺動脈塞栓症」かもしれません。
これはエコノミークラス症候群などとも呼ばれ、血管の中にできた血の塊(血栓)が肺の血管に詰まるために起こる、命に関わる怖い病気です。血栓のほとんどは脚の血管にでき、肺に流れていきます。脚に血栓ができると、血栓ができた方の脚がむくんで、ふくらはぎなどの痛みが出ます。この血栓は水分が不足して血液がドロドロとした時に、長時間座るなど脚の血のめぐりが悪くなるとできやすくなります。つまり長い時間、自動車や飛行機に乗っている時などは注意が必要です。
年末年始は旅行や帰省など長距離の移動が増える時期です。移動中も十分に水分を補給し、定期的に脚を動かしたり歩いたりすることを忘れずに行いましょう。
(2017年12月執筆)