魚好きには、いい季節ですが
季節の注意 胸部・腹部
これからの季節は海の幸のおいしい時期ですね。でもアニサキス症には要注意です。これは魚介類に付くアニサキスという糸のような寄生虫が、食べた人の胃や腸などに噛み付くために症状を起こします。
多くは食後数時間から十数時間で発症し、強い腹痛や吐き気などが出現します。内服薬などによる治療方法はなく、胃カメラを使ってアニサキスを取り除かなければなりません。原因となる魚介は100種類以上ありますが、最も多いのがサバで、イカやアジなども原因となります。
予防法はしっかり加熱調理をするか、24時間以上冷凍するかです。市販品や飲食店で提供されるものは、ほとんどが冷凍処理後のものですので問題ありませんが、自分で釣ってきたものなどは注意しなければなりません。生食する場合は新鮮なうちに内臓を取り除いておきましょう。また酢などで処理をしても効果はないので、気を付けてください。
(2017年11月執筆)