CT検査(1)
ペット 診療のこと
動物の検査におけるCT検査(コンピューター断層撮影法)やMRI検査(磁気共鳴画像)などの高度画像検査は、以前より一般的な検査になってきています。当院に設置しているCT検査は、X線を使って体の断面を撮影する検査です。何枚もの断面の画像をつなぎ合わせて動物の身体を3次元的に解析し、体の異常を探します。年間に約150頭の動物にCT検査を実施しています。主に発作などの頭蓋病変、椎間板ヘルニアなどの脊髄疾患、複雑な整形疾患、胸部・腹部における腫瘍性疾患などが検査対象になっています。
CT検査には「麻酔」が必要です。決してリスクがないわけではありません。しかし、同じ症状を出す病気が多く存在するため、病態に合った治療を行なうことは非常に意義があります。治療の方向性の決定や手術計画を立てる上で、ますます活躍する検査になっていくと思います。
次回はCT検査の応用編です。
(2017年2月執筆)