胃腸炎の治療は水分補給
季節の注意 熱・咳・寒気 胸部・腹部
インフルエンザと並んで、感染性胃腸炎も流行しています。食中毒以外の感染性胃腸炎はほとんどがノロウイルスなどのウイルスによるもので、症状は下痢や嘔吐や発熱などです。ウイルスが原因の場合には治療法はありませんが、多くの場合2〜3日で自然に改善します。その間、症状を軽くするために、吐き気止めや整腸剤などを服用することもあります。
胃腸炎になった時に最も問題になるのが、体の水分が不足する脱水症です。下痢や嘔吐は想像以上の水分が失われます。発熱がある場合は更にそれが助長されます。極度の脱水症は命に関わる場合もあります。水分を摂ると嘔吐や下痢がひどくなるからと、水分を制限するのは非常に危険です。脱水症の初期症状は尿の量が減ることです。普段と同じ位の尿が出るように、経口補水液などの水分を十分に摂ってください。水分摂取が困難な時は点滴が必要なこともあります。
(2016年12月執筆)