予防的ケアと除去ケアの違い (10)
予防 口・歯
多くの人の食後という時間概念に差があり、食後は30分というのが一般的?概念でした。虫歯の予防という観点からすると、食後の30分で口の中には虫歯菌、乳酸菌などの増殖ピークでネバネバの膜ができ始め、その膜(バイオフィルム)内は菌の酸生成で歯の表面は弱くなり脱灰という現象で、歯ブラシでこすると崩れていきます。もっと時間が経ってくれば、唾液の干渉で中性になるのは歯の表面の一部で、時間が過ぎていけば、多くの面は脱灰進行します。トイレで用を足してすぐに流すから流れますが、30分経ってからや夜まで置いていて流れますか? 便器は黒カビ菌で真っ黒です。
口や喉も同じです。予防的ケアで大事なのは、できるだけ早くに、口の中の歯の間、根元のたね菌をフロスで除去して、喉咽頭部も含めて、お茶や水で食べかすなどの栄養素を胃の中に洗い流すことです。
(2015年12月執筆)