
人生の質を支える入れ歯の真実
口・歯 診療のこと
インプラントの普及により、入れ歯は「二番煎じ」のように思われがちです。若い歯科医もインプラントに注力する傾向がありますが、実は入れ歯も「歯科臨床の集大成」と呼ばれるほど難解で奥深い治療です。
単に型をとって入れるだけではありません。残った歯や骨の状態、顎の位置など、全ての条件がそろわなければ快適な入れ歯は作れないのです。いわばお口の環境を丸ごと再構築する職人技が求められます。
しかし現在、共に歩む歯科技工士も減少し、熟練の技術は非常に貴重なものとなっています。歯科医の設計と技工士の繊細な指先、この二人三脚があって初めて「噛める喜び」は生まれます。
「入れ歯だから仕方ない」ではありません。今こそ、匠の技術が詰まった入れ歯の価値が見直されています。
(2026年1月執筆)













