
白目が急に真っ赤になるー結膜下出血ー
目
白目の表面は結膜という薄い粘膜で覆われており、結膜には細い血管が多く走っています。この血管が何らかの原因で破けて出血すると白目が赤くなり、結膜下出血といわれます。出血の程度はさまざまで、小さな点状に一部だけ赤くなるものから、白目の全体がべタッと真っ赤になるものもあります。眼球をぶつけたりこすったりすることで出血を起こすこともありますが、多くの場合は特にきっかけも無く出血し、鏡を見た時や人に指摘された時に初めて気付くことがほとんどです。
初めて経験すると、見た目がこわいため、急いで眼科を受診する人もいますが、実は治療が必要なことはほとんどありません。出血は数日から2週間程度で、自然に吸収され目立たなくなっていきます。異物感などの症状がなければ、点眼薬なども不要です。ただし、外傷後の出血や痛み、目やになど他の症状を伴う場合は、別の異常が隠れていることもありますので、早めに眼科を受診してください。
(2025年12月執筆)













