
腰椎椎間板ヘルニア
背中・腰
腰椎椎間板ヘルニア(腰のヘルニア)という病気を耳にしたことがあると思います。腰の骨(腰椎)の間にある椎間板というクッションの役割をする柔らかい組織が、潰されてはみ出てしまうことを言います。ヘルニアの症状として、皆さんは何を想像しますか。
実は、腰のヘルニアが腰痛の原因となることはあまり多くありません。ヘルニア患者さんの中で腰痛を訴える割合は30〜50%と言われています。それでは最も多いヘルニアの症状は何でしょうか。腰のヘルニア患者の90%が訴える症状は、坐骨神経痛と言われる足のしびれや痛み、重さやだるさです。これらの症状は、腰のヘルニアの他にも腰部脊柱管狭窄症をはじめ、仙腸関節障害や梨状筋症候群などの体の硬さから生じるものもあります。リハビリテーションや投薬で症状の緩和が期待できる場合があります。これらの症状があるときは、医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。
(2025年11月執筆)













