犬の熱中症
ペット 季節の注意
熱中症といえば夏の疾患のイメージですが、秋になっても注意が必要です。人は汗をかいて体温を調節しますが、犬の場合は体のごく一部でしか汗をかけないので、「ハァハァ」と口呼吸をして体温を調節します。そのため、呼吸によって体から放熱できる熱の限界を越えてしまうと、熱中症を患ってしまいます。
熱中症は、初期症状としてパンティング(大きく口を開けて舌を出し、「ハァハァ」と浅く速いテンポで口呼吸すること)やふらつきが見られ、重症化すると死亡率が50%~60%にも及ぶ、非常に怖い病気です。未然に防ぐためにもエアコンや扇風機をうまく活用し、愛犬に最適な室温を維持したり、外出の際は水を持ち歩き、こまめな水分補給をさせたりするなど、きちんと対策していきましょう。
もし愛犬が熱中症になってしまったら、慌てず体を冷やすといった応急処置をし、至急病院に連れていきましょう。
(2024年9月執筆)