天気と頭痛
診療のこと 頭部・首・肩
天気や季節の変わり目に頻繁に頭痛が起こるという人が大勢います。特に片頭痛の人は外界からの刺激や体の内部の変化に敏感な傾向があり、光やにおい、飲酒、睡眠不足、女性ホルモンの変動などで頭痛が誘発されますが、天候の変化もその一つです。
温度や湿度の変化より重要な役割を果たしているのが気圧の変化(特に気圧の低下)です。耳の奥にある内耳には気圧のセンサーが備わっていて、この情報が脳に伝わり交感神経の活動を活発にさせます。これが自律神経のバランスを崩し、体の変化に敏感になった片頭痛の人に頭痛を引き起こさせるというわけです。
ではどのように対処したら良いでしょう。まずは自分の頭痛を知ることです。どんなときに頭痛が起こりやすいのか頭痛日記をつけましょう。最近は天気予報と連動して頭痛の起こりやすさを知らせてくれるアプリもあります。リスクが高いときは生活リズムを整え、余計な誘因を避けるよう心掛けましょう。
(2024年9月執筆)