この症状は更年期障害ですか?
女性 診療のこと
閉経の前後5年間を更年期と呼び、この時期にエストロゲンという女性ホルモンの分泌が不安定になり徐々に減少します。エストロゲンにはさまざまな作用があり、妊娠できるように体を準備したり、動脈硬化を防いだり、骨量を保ったり、自律神経のバランスを整えたりするなど女性の体を守っています。そのため、エストロゲンが低下するといろいろな症状が起こり、これを更年期障害といいます。
ホットフラッシュと呼ばれる、のぼせや発汗といった血管の働きによる症状や、めまいや動悸、関節痛などの身体症状、気分の落ち込みやイライラなどの精神症状など、さまざまな症状があります。
更年期障害の治療は、感冒薬や精神安定剤など症状を緩和するための薬や、女性ホルモン自体を補う治療があります。ただし、これらの症状は他の病気でも現れることがあるため注意が必要です。このような症状がある場合は、主治医に相談すると良いでしょう。
(2024年1月執筆)