冬と脳卒中
季節の注意 頭部・首・肩
日ごとに寒さが厳しくなり、いよいよ本格的な冬を迎えました。冬に気を付けなければいけない病気は数多くありますが、脳卒中もその一つです。脳卒中の中では脳出血とクモ膜下出血が冬場に多くなります。
一方、脳梗塞は、発生数はあまり変わらないものの、重症になりやすい高齢者や心臓が原因となる脳梗塞を起こす人の割合が増えるのが特徴です。これは、寒さによる血管収縮で血圧が上昇することが一因です。温度差が激しいと、急激な血圧の上昇を起こすことがあり危険です。屋外に限らず屋内でも適切な防寒対策をとり、血圧変動を防ぎましょう。
また、適度な運動・水分補給・ストレス回避なども重要です。体調管理をしっかり行い、この冬を乗り切ってください。特に高血圧や心臓疾患を持っている人はリスクが高いため、普段から血圧をチェックするのがおすすめです。脳ドックなどでリスク評価を行っておくのも良いと思います。
(2023年12月執筆)