今冬の流行感染症について
季節の注意 感染症
令和5年もあとわずかとなりました。今年は新型コロナが5類感染症となり、一方でインフルエンザが夏場から大流行となるなど、感染症に関するさまざまな出来事がありました。そんな中迎える今冬ですが、前述の他、注意すべき感染症がいくつかあります。
川崎市では11月現在、新型コロナは一旦非流行期となっていますが、それよりも流行している代表的な感染症が4つ挙げられます。それはインフルエンザ、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎です。
A群溶血性連鎖球菌咽頭炎は扁桃腺が赤く腫れ、強い咽頭痛と発熱を来します。咽頭結膜熱は咽頭痛や結膜充血に伴う発熱を来します。これらは例年以上にかなり高い水準で流行しており、特に咽頭結膜熱は約17年ぶりに流行発生警報基準値を上回る流行となっています。小児に流行しやすい感染症が多いため、家庭内感染にも十分注意が必要です。
(2023年11月執筆)