自律神経失調症
診療のこと
最近疲れが取れない、眠れない、だるい、動悸や息切れがする、下痢や便秘、イライラや不安感といった症状がある人はいませんか? このような症状がある場合、自律神経失調症かもしれません。
自律神経は、心臓などの内臓の動きや体温調整など、自分の意思とは関係なく無意識に24時間働き続けています。自律神経というのは、昼間活動しているときに活発になる交感神経と、夜間やリラックスしているときに活発になる副交感神経という、逆の働きをする2種類の神経に分かれます。これらの神経が互いにバランスを取りながら身体の状態を調整していますが、不規則な生活、ストレス、ホルモンの乱れなどが原因でバランスが崩れた状態を自律神経失調症といいます。
治療法としては抗不安薬や睡眠薬、抗うつ薬、ホルモン剤などの対症療法や、生活習慣の改善があげられます。しかし、病気が隠れていることもあるため、まず受診して相談してみましょう。
(2023年3月執筆)