人と犬とのマダニ媒介性感染症
ペット 感染症
少しずつ暖かくなり、ワンちゃんとのお散歩ライフが楽しい季節になってきました。ワンちゃんたちが大好きな草むらにはマダニが潜んでいます。マダニは動物の顔周りや耳、皮膚の柔らかいところにくっつき、血を吸うことでさまざまな感染症を広げていきます。
その中でも最近恐れられているのは、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)です。感染した犬の唾液や血液などを介して人へも感染します。人に現れる症状としては発熱・嘔吐・下痢などの消化器症状が主で、重症化した場合は致死率が10%〜30%ととても高くなる、大変恐ろしい病気です。しかし、犬は症状が出ず、感染していることに気付かない場合もあります。
吸血したマダニを見つけたときは安全のために触らず、速やかに動物病院にかかりましょう。私たちの健康のためにも、ワンちゃんには通年の予防薬の投与がとても大切です。安心してワンちゃんとのお散歩ライフを送りましょう!
(2023年2月執筆)