帯状疱疹の眼の症状
目
帯状疱疹とは、水疱瘡のウイルスが体内に潜んで、体調が悪いときやストレスなどにより活性化することで皮膚に赤い皮疹や水疱が生じる病気です。顔面の帯状疱疹により眼の症状が出ることがあり、まぶたの腫れ・結膜炎・角膜の傷・眼の中の炎症・眼圧上昇などを引き起こします。
鼻の先端に帯状疱疹が出た場合は、より眼の症状を引き起こしやすいと言われています。治療は皮膚科からのヘルペスウイルスの治療薬に加えて、角膜の傷がある場合は抗ヘルペスウイルス薬の眼軟膏を使用、角膜の傷がない場合に虹彩炎などの炎症を起こしたら、ステロイド点眼薬を併用、眼圧上昇に対しては眼圧を下げる点眼をします。ステロイドがウイルスを活性化する場合もあり、炎症を抑える治療とウイルスを不活化する治療が逆になるため、治療が難しく再発する場合もあります。
顔面の帯状疱疹になったら、眼科の検査も怠らないようにしましょう。
(2022年4月執筆)