歯周病
ペット 口・歯
口が臭い、歯がぐらつく、と病院に連れてくるケースがあります。診察してみると、炎症を起こしていたり、歯磨きでは取れない歯石が付いていたりして、処置が必要な場合があります。
歯茎と歯間(歯周ポケット)に細菌が入り込み増殖すると、その影響で歯肉が赤く炎症を起こします。炎症が進行していき歯根に達して、根尖の周囲にまで及ぶと、根尖周囲が化膿(根尖腫瘍)し、頬の皮膚から排膿することがあります。これは上顎に達したケースの症状で、下顎の場合も同様です。治療するには全身麻酔下での処置になり、原因となった歯根膿瘍の治療や歯石除去などが必要となります。
また、処置をしたら終わりではなく、その後のケアも大切です。歯磨きガムやサプリメントなど、歯ブラシ以外にも動物のデンタルケアができるものは増えてきています。口の状態に合わせた方法を見つけて、歯をきれいに保ち、健康的な生活を送っていきましょう。
(2021年5月執筆)