目が白い
ペット 目
年をとってきて「目が白くなった」ときに、どこが白いのかが非常に重要です。眼の表面が白くなっているのか、眼の中が白くなっているのかで大きく分かれます。表面は角膜、中は水晶体や前房にトラブルがあることが多く、水晶体にトラブルが起きるのがいわゆる白内障と呼ばれるものであることが多いです。
白内障の場合、視覚が弱まりますが、優れた嗅覚や聴覚もあり、生活が不便になるのはだいぶ進んでからのことが多いです。遺伝的なものや加齢性のことも多いですが、糖尿病や他の眼の部位の障害から続発することもあります。特に左右で明らかに状態が違うときは、加齢だけでは説明できないことも多いので、診察を受けた方が良いでしょう。元の透明な目に戻すのは、なかなか難しいことも多く、手術の適応や、手術が難しくても合併症を引き起こさないようにするために、十分な観察とケアが必要です。
(2021年5月執筆)