自分の脈を触れますか?
診療のこと
脈拍は体のいろいろな箇所で触れることができ、心臓がどのように動いているのかが分かります。触れやすいのは手首で、人差し指の延長線の手首の付近で拍動を触れる箇所です。脈拍は慣れれば簡単に触れられるようになりますし、最近ではスマートフォンで測定できるアプリもあります。
脈拍数は1分間の脈拍の数で、さまざまな要因により常に変動しています。安静時で60回から80回の人が多いのですが、個人差が大きいので普段から自分の安静時の脈拍がどのくらいかを知っておくと、動悸やふらつきなどの体調の変化を感じたときに参考になります。
安静にしているのに脈拍数が多いときや、運動しても脈拍数が上がらないときなども脈の異常の可能性があり、心臓の異常だけでなく肺や甲状腺の病気、貧血などのサインかもしれません。時々、脈拍をチェックして脈拍数や不整の有無を確認してみると良いでしょう。
(2020年2月執筆)