頻尿と残尿感は、膀胱炎かも
診療のこと
膀胱とは腎臓で作られた尿を貯めておく袋のような臓器で、下腹部にあります。その膀胱の中にバイ菌が入り炎症を起こすのが膀胱炎です。バイ菌の多くは大腸菌で、尿道から入ってきます。膀胱炎は女性に多く見られますが、前立腺肥大などがある男性もなることがあります。主な症状は頻尿や残尿感、排尿時の痛みですが、急な血尿で気がつくこともあります。
予防法は水分を十分に取って尿の量を増やす、尿を我慢しすぎない、陰部の清潔を保つなどです。もし発症してしまったときも十分に尿量を保つことにより改善することもありますが、改善しない場合は抗生剤の服用が必要なこともあります。膀胱炎は通常は熱が出ることはありませんが、膀胱炎の症状と一緒に熱が出たときには腎臓まで炎症が及んだ「腎盂腎炎」になっている可能性があります。腎盂腎炎は重症になることがあるので早めに受診するようにしてください。
(2019年10月執筆)