膿皮症
ペット 皮膚
皮膚が痒い子は、この時季特に注意が必要です。なぜ皮膚が痒いのかを考えると非常に多くの原因が絡んでいることがありますが、今回は、その中でも特に多い膿皮症についてお話しようと思います。
膿皮症は、主にブドウ球菌と呼ばれる菌が皮膚に侵入し炎症反応を起こすことで、特徴的な外見と痒みを伴って皮膚に変化をもたらします。しかし、この菌は健常な皮膚にもいるもので、菌が悪さをするのはペットの環境的・身体的・精神的要因による皮膚バリア機能の低下が根本にあることが多くあります。
従って治療としては、抗生物質を使うことはもちろんですが、食事の内容やシャンプー、毛刈りを行うなどのケアが非常に重要で、手入れをしてあげないと再発し慢性化することもあります。手入れはその子の皮膚や毛の質、季節、犬種的な特徴などで頻度や期間、方法を選択するので、まずは動物病院で相談するとよいでしょう。
(2019年5月執筆)