完全に歯周病感染をなくす方法とは?(3)
予防 口・歯
Ph5.5以下の酸っぱい味の酸性ドリンクや食事メニューは、歯のミネラルを溶かします。エナメル質はPh5.5で溶け始め、すり減ったかみ合わせ面に露出した象牙質や横方向の歯のブラッシングで歯肉退縮や根面露出を起こした象牙質は、Ph6.5以下でも溶けていきます。無意識に行う食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は歯の内部に強いストレスがかかり、酸に溶ける量が増えます。
このように歯のミネラルが溶け出ることを脱灰(う触状態)とも言います。歯の構造の硬さや耐久力を決めるミネラルが少なくなると歯の構造が崩れ、ヒビが入ったり、歯ブラシの擦る動作ですり減り、表面に凸凹ができてやがては洞窟の入り口のように陥没します。これが虫歯や酸蝕の始まりで、う蝕がう窩になってしまい治療でしか修理できません。まだう蝕の脱灰の程度が弱い段階で、歯が溶けることを停止させるケアが重要です。それが食後5分以内のフロスケアです。
(2018年11月執筆)