OASとは何ですか?
アレルギー 口・歯 季節の注意
口腔アレルギー症候群(OAS:Oral Allergy Syndrome)は、食物アレルギーの特殊型に分類されており、IgE抗体を介し症状が口腔粘膜(イガイガ、チクチク)に限局する即時型アレルギーと定義されています。特に花粉症患者が果物や野菜の摂取が原因でOASを発症するケースが多く、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)とも言われています。
日本ではカバノキ科(ハンノキ、シラカンバなど)花粉に対する抗体を持っている人にOASの合併率が高く、バラ科植物(リンゴ、西洋ナシ、モモ、サクランボ、スモモ、アンズ、アーモンドなど)を生の状態で摂取する時には注意が必要です。
スギ花粉症患者においては、トマトとの関連性が指摘されていますが、アンケート調査ではメロンやキウイフルーツとの関連性を訴える人が多く、その合併頻度は7~17%と報告されています。
(2018年3月執筆)