歯周病について
シニア ペット 口・歯
歯垢・歯石が付着し、歯肉炎が起きて口内に違和感や痛みを感じるようになると、硬い物を避ける、前足で口を拭ったり床に擦り付ける動作をする、食物をよくこぼす、突然食べるのを止めて声をあげる、よだれが大量に出て口から垂れているなどの症状が見られますが、口臭が強くならないと、なかなか気が付きにくいものです。
歯周病は、歯根膜が破壊されて細菌が心内膜・腎・肺などにばらまかれるため、全身性疾患の発生にも深く関わっています。その他、犬の高齢化が進む中、慢性化と共に根尖部に炎症が波及すると、顎の骨の病的骨折や顔の腫れ、鼻血、結膜炎など、さまざまな深刻な問題になることがあります。
痛みがあると怒りっぽくなったり、容易に口内を見せてくれなくなったりします。子犬の頃から口の中を触り、ガーゼや柔らかい歯ブラシでブラッシングする習慣をつけておくことを、おすすめします。
(2018年1月 添田岳史 院長代理 執筆)