FEIAnとは何ですか?
アレルギー 診療のこと
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FEIAn)は、食物アレルギーの特殊型に分類されています。元々FEIAnとは、ある特定の食物を摂取した後に運動を行うことによって、全身性のじんましんや喘鳴・呼吸困難・血圧低下などのアナフィラキシー症状が誘発される疾患と定義されていましたが、運動だけでなく解熱鎮痛剤やアルコール飲料と食物の組み合わせで、誘発されるケースもFEIAnと考えるようになりました。
横浜市の中学生の有症率は約6,000人に1人でした。日本の報告では、推定された原因食物の中で最も多いのは小麦(51%)で、次はエビ(24%)、イカ(6%)、カニ(4%)でした。近年では果物や野菜が増加傾向にあるようです。
発症は運動後1時間以内が多いとされていますが、遅れて出てくるケースも報告されています。診断はこの病気の存在を認識し、疑うことから始まります。
(2018年1月執筆)